2.スリープスプリント
◎睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に舌を支える上気道(鼻から喉頭の部分)の筋肉がゆるみ、
重力により下あごが下がって空気の通り道である気道が塞がれ、
就寝中に呼吸が浅くなったり弱くなったり、呼吸が止まってしまう(無呼吸の状態)が発生する病気のことです。
特徴的な症状としては大きないびきや日中の強い眠気、倦怠感などです。
これらの症状は日常生活へ支障をきたすだけでなく、
生活習慣病や循環器の疾患にも深く関係していることがわかっています。
一時的(具体的には10秒以上)に止まってしまう呼吸障害が、
1時間に5回以上あらわれる状態のことをいいます。なお、5~15回を軽症、
15~30回を中等症、30回以上を重症と診断します。
※通常の半分以下の状態が10秒以上続くと「低呼吸」といわれ、
「無呼吸」状態と同様に睡眠時無呼吸症候群とされています。(診断は呼吸器内科などの専門医が行います)
当院は、呼吸器内科などの専門医と連携を取りながら、治療を進めていきます。
◎SASの症状
就寝時の症状
- いびきをかく
- 何度も目が覚める
- 何度もトイレに行く
- 寝汗をかく・寝相が悪い
日中の症状
- 強い眠気が続く
- 倦怠感や頭の重さがある
- 集中力や記憶力が落ちる
健康な場合気道は十分に開いています。 |
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いびき症や閉塞性睡眠時無呼吸症候群①軟口蓋が厚く長い場合 |
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オーラルアプライアンス(ORAP)を入れると…ORAPで下顎を前に出すことにより舌も持ち上がります。そのため ※AHI20以上の方は、基本的にCPAP療法が第一選択となります。 |