小児歯科 Pediatric

1.乳歯の特徴と役割

◎乳歯の特徴

乳歯は永久歯と比べて大きさは小さく、エナメル質・象牙質の厚みが半分程度しかないため、虫歯になりやすく進行もとても早いという特徴を持っています。
そのため、2~3か月程度でも神経に達するような虫歯に至ってしまうこともしばしばあります。
また、乳歯と永久歯の色を比べると、永久歯は黄色っぽいのに対し、乳歯は白いため、永久歯が最初に出てくると黄色い歯が出てきたように感じるかもしれません。

◎乳歯の役割

永久歯が生えるまでの間、物を咬むための役割はもちろん重要ですが、もう一つ大きな役割として、永久歯の生えてくるスペースを維持するという役割があります。
通常、乳歯の生えていた所に永久歯は生えてきますが、乳歯を早期に失ってしまうと、周りの歯の移動が起こり、失った乳歯の下から出てくる永久歯の生えるスペースが無くなってしまい、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。