小児歯科 Pediatric

7.保護者の方へ

歯科医院に行く前に

歯科医院に行く前には、お子さんにわかるように治療の大切さを話してあげて下さい。お子さんが納得できていると、治療がスムーズに進めやすくなります。
また、保護者の方は以下の事にご協力ください。

●ご予約は、お子さんの機嫌のいい時間を見込んで取るようにして下さい。眠くなったり、お腹が空きがちな時間はできるだけ避けましょう。

●日頃から、歯科医院が怖い所だというイメージを植え付けないように注意して下さい。ご自身の嫌だった経験などを話すことも控えるようにして下さい。

●歯科医院に行く前には、これから歯科医院に行く、ということをしっかり伝えて下さい。黙って連れていくと、恐怖心が生まれやすくなります。

「診てもらうだけだから」「痛くないから」などと、不確定なことは絶対に言わないでください。実際に治療が必要になった時に、お子さんは「だまされた」と感じてしまい、保護者の方へだけでなく、歯科医師への猜疑心が生まれ、その後の治療の継続が難しくなります。大人と同様、子供でも大切なのは信頼関係です。

歯科医院では

歯科医院では、保護者の方はできるだけリラックスしてください。保護者の方が緊張していると、すぐにお子さんに伝わりお子さんも一緒になって緊張してしまいます。保護者の方は以下の事に注意し、堂々とした態度でいて下さい。

●保護者の方が「痛くないですか?」「本当に大丈夫ですか?」などと不安な態度を取ることは避けてください。保護者の方がそのような態度だと、お子さんの頑張ろうという気力を削いでしまいかねません。また、お子さんが「頑張る」と言っている時は、極力その意思を尊重してあげて下さい。お子さんが頑張る気でいるのに、保護者の方が「やっぱり痛そうだから今回は・・・」という事がしばしばあります。
一番大切なのは、お子さん本人の意思と勇気だという事をご理解ください。

●「こんなに嫌がるならかわいそうだから・・・」と治療を先延ばしにして、甘やかすのはやめましょう。時にはその場で厳しく叱って下さい。悪い部分が治せないことが、本当にかわいそうなことだとご理解ください。

●治療が終わったら「痛くなかった?」などと、マイナスの事を聞くのはやめ、「えらかったね」「頑張ったね」などとたくさんほめてあげて下さい。お子さんが、次の治療も頑張れる力になります。

治療が終わったら

治療が終わって家に帰っても、今後につながるように保護者の方は以下の事にご協力ください。

●上手にできた場合は、十分にほめたうえで次の予定を教えてあげましょう。「次も頑張ろうね」とやる気を持たせてあげて下さい。

●もし上手に治療ができなかったときには、保護者の方が歯科医の真似をして、横になって口を開けるなどの練習をしてみましょう。上手にできたらしっかりほめ、「次は頑張ろうね」などと話してあげて下さい。また、治療を行う内容を再度話して納得させてあげて下さい。

●お子さんが虫歯になる原因には、おやつなどの食習慣や歯磨きの不足など、改善には保護者の方の協力が必要なことが多くあります。繰り返し虫歯になってしまわないように、生活習慣を見直して虫歯を作らないようにしてあげて下さい。