1.虫歯とは
虫歯とは、虫歯菌の出す酸によって歯が破壊されてしまう病気です。
(詳しい虫歯のでき方は次章で記述します。)
歯周病と並び、口腔内の二大疾患の一つです。
虫歯の特徴として
自然治癒しないという特徴があります。
自然治癒しないため、基本的に治療をしない限り虫歯は進行し続けます。
また、治療を受け虫歯を治したとしても、これは風邪が治る、などの「治る」とは全く別の意味になってしまいます。
風邪が治るということは「元の状態に戻る」ということです。
しかし虫歯で失ってしまった歯は、決して元の状態に戻りません。
虫歯になってしまった部分を削って金属などの詰め物で歯の代用をしているにすぎないのです。
歯科治療に用いられる材質は年々進歩していますが、天然の歯に並ぶ咀嚼(ソシャク:物を咬むこと)に適した材質は存在しません。
つまり、虫歯になった分だけ咀嚼を含めた口腔内の機能は低下し続けてしまいます。
~ワンポイント~
虫歯が自然治癒しない理由として歯には歯髄を除いて血流がなく、免疫能力や再生能力がないことがあげられます。 しかし、基本的に治療を受けないと虫歯は進行し続けると書きましたが、ごくごく初期の虫歯の場合は歯磨きなどをしっかりできていると進行しない場合もあります。