3.不正咬合の原因
不正咬合の原因は患者さん個人個人により様々です。
一概に歯並びが悪いと言っても、歯や歯列の問題だけでなく上顎骨や下顎骨などの骨格の問題を含んでいることもあります。
歯・歯列・骨格の問題は各々別々に存在しているわけではなく、相互に関係しているので、精密な検査を行い不正咬合の原因を突きとめる必要があります。
一概に歯並びが悪いと言っても、歯や歯列の問題だけでなく上顎骨や下顎骨などの骨格の問題を含んでいることもあります。
歯・歯列・骨格の問題は各々別々に存在しているわけではなく、相互に関係しているので、精密な検査を行い不正咬合の原因を突きとめる必要があります。
◎骨格的な問題
上顎骨、下顎骨の相対的な位置関係の問題です。- 上顎骨と下顎骨の相対的な位置が正常な場合・・・・・・ I級
- 上顎骨が下顎骨に比べ相対的に前方に位置する場合・・・ II級
- 下顎骨が上顎骨に比べ相対的に前方に位置する場合・・・ III級
骨格的に問題がある場合は、骨格的上顎前突(出っ歯)や骨格的下顎前突と言います。
◎歯列の問題
歯列弓の幅や歯列弓の上下顎骨に対しての位置関係の問題です。◎歯の問題
歯のデコボコや重なりや歯の傾斜の問題です。歯や歯列の上下の位置関係は第1大臼歯の関係で評価します。
- 上・下顎第1大臼歯の相対的な位置が正常な場合・・・・・・・・・・・・ I級
- 上顎第1大臼歯が下顎第1大臼歯に比べ相対的に前方に位置する場合・・・ II級
- 下顎第1大臼歯が上顎第1大臼歯に比べ相対的に前方に位置する場合・・・ III級
例えば、骨格的に不正はなくとも、上顎の歯列弓は前方に位置していたり、前歯の傾斜が大きいと上顎前突(出っ歯)となります。
骨格的な問題と区別するため歯性上顎前突(出っ歯)と言います。
矯正治療は、基本的に自費診療です。
<矯正治療のリスクについて>
・少しずつ顎や歯を動かすため、治療期間が長くなります。
・装置を装着する際に、痛みや圧迫感を感じる場合があります。
・歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、健康な歯を抜いた方が良い場合があります。
・歯根の吸収や歯肉の退縮が起こる場合があります。