Orthodontics 矯正歯科

5.小児の矯正と成人の矯正の違い

小児と成人の矯正装置の違いは、小児の治療は、主に取り外しのできる装置(可撤式装置)を使って行い、成人は主に取り外せない装置(固定式装置)を使って行う事です。
しかしながら、一番大きな小児と成人の矯正治療の違いは、一言でいうと”身体の成長があるかどうか”です。
小児の場合は身体の成長があるので、普通成人では改善できない骨格の位置関係の不正やずれを成長を利用して、補正することができます。
例えば、歯槽骨の幅を拡げたり、上下顎骨の成長を促進させることなどが挙げられます。
骨格の位置関係の不正やずれが補正されれば、成長終了後の矯正治療で抜歯を回避できたり、難易度が下がったり、治療期間が短くなったなどメリットが数多くあります。
ただし、成長を利用するため、治療期間が長くなるというデメリットもあります。

小児の治療例 (取り外しの出来る装置:FKO)

小児の治療例 1-1 小児の治療例 1-2 小児の治療例 1-3

小児の治療例 (取り外しの出来る装置:拡大床)

拡大床 拡大床-2
拡大床-3 拡大床-4

成人の治療装置 (DBS)

成人の治療装置 (DBS) 成人の治療装置 (DBS)-2

矯正治療は、基本的に自費診療です。


<矯正治療のリスクについて>
・少しずつ顎や歯を動かすため、治療期間が長くなります。
・装置を装着する際に、痛みや圧迫感を感じる場合があります。
・歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、健康な歯を抜いた方が良い場合があります。
・歯根の吸収や歯肉の退縮が起こる場合があります。