緊急事態宣言解除とその後の”新しい日常”

2020年05月31日 19:01:00

こんばんは、石神井公園の歯科と矯正歯科 矯正担当の北村です。

緊急事態宣言が東京でも解除されて1週間ほど経過し、

明日から東京ではロードマップのステップ2に入るようです。

多くの業種で自粛解除が進むとあって、なんとなく街にも活気が戻ってきたように感じます。

しかし、その一方で ”新しい生活様式” が提案され、

元の生活にはもう戻れずに、生活を大きく変える必要があるようなイメージを受けます。

 

先日、養老孟さんのコラムを読みました。その中で、

”このところ、世界中でグローバリズムの必要性が盛んに唱えられてきました。日本もその中にあります。でも今回のコロナのパンデミックは、グローバル化による人の移動も原因です。これまで推奨されてきたグローバリズムは縮小し、代わりにナショナリズムが台頭するかもしれない。いずれにせよ、この後の世界をどうするのか、考えなければなりません。

 しかし一口に「考える」といっても難しい。実際、教え子の大学生を見ていても、過剰なサービスや過干渉な親に慣れているせいか、自分で考えて動ける力を持っている人は少ない。

「考える」とは成熟することです。自分で考えられない大人を、成熟したとはいいません。考える力を磨く簡単な方法は、外に出ることです。

 コロナだから外に出たらだめだって? そんなことはありません。それこそ、どうやったら安全か。三密じゃない場所はどこか。帽子は、水筒は、着替えは…と想定して準備すればいい。それが「考える」ということです。

「なぜ外に出てはいけないのか」と問い直すことも、「考える」ことかもしれません。”

と言っていました。

養老さんの言う「考える」は、ただただ「外出時にマスクをする。」だとか、「ソーシャルディスタンスを取る。」とかいう新しい生活様式で生活することではないのだと思います。

結局、少しでも客観的な情報を得て、その関わる事柄を想定をして準備をする。

誰かの指示を鵜呑みにして従うのではなくて、「考える」をした後に行動する事が必要不可欠となってきます。

そして、養老孟さんは、こう締めくくっています。

もし私たちがそのことを学ばなかったら、コロナはただの災害になってしまう。おかしな言い回しだが、ぼくは「コロナがあってよかったね」と思えるような社会になることを望んでいます。

今回のことを、災害とするのか、

「考える」ことを通じて成熟した人間・社会に変われるかどうかは、

私たちの意識や姿勢次第であるということだと思います。

石神井公園の歯科と矯正歯科

 

 

緊急事態宣言と新型コロナウィルス

2020年05月11日 20:53:11

こんばんは、石神井公園の歯科と矯正歯科 矯正担当の北村です。

先週、緊急事態宣言が延長され、今週中には”出口戦略”についての基準が出るとかでないとか。

医療現場が逼迫していると理由で延長を決めたなら、逼迫しなくなる基準はすでに決まっているはずで、それがないというのは論理的におかしいぞって思うところですが、きっとそんなに単純な話ではないのでしょう。

今の社会の雰囲気は、9年前の東日本大震災の頃と似ています。

そして震災の頃の報道で、はっきりと気が付いたことがあります。

それはテレビなどのマスコミは、情報の一部を切り取って実際とは異なるように見せ伝えていることが多々あるということ。嘘ではないが、多くの人が勘違いするような伝え方をする。震災当時、このような報道を数多く見聞きしました。

新型コロナの報道を見ていても、あの当時と何も変わっていないなという印象が拭えません。震災の時は、現地行けば生の声が聞こえ、目で確かめることができました。

しかし、ウィルスは目に見えません。だから、マスコミが無駄に不安を煽れば、多くの人に不安が拡がっていきます。

PCR検査の数が少ないから感染が拡大するだとか、対策をしないと最大42万人が死ぬとか、2週間後にはNYみたいな惨状になるとか。。

未来のことは誰にも分らないですから、報道そのものは嘘とは言い切れないでしょう。

しかし、限りなく真実とはなりにくい情報です。

マスコミなどの情報だけを得るのではなく、自分の目で見て、耳で聞いて、出来るだけ公平な情報を得ること。そして、自分の頭で考えて、公平に冷静に判断をすること。が大切です。

これは、震災の頃に学んだ教訓の一つでもあります。

新型コロナウィルスの感染者数などのデータ

緊急事態宣言の目的は、感染拡大を防いで、医療崩壊を防ぐことです。

感染拡大をしないための自粛のはずが、いつのまにか自粛をすることが目的となっている。だから、公園も海も山も封鎖した方がいいとなってしまう。

手洗い、うがい、咳エチケットは感染予防として必要なことだけど、公園や海や山の封鎖はそれと同じレベルで必要な事じゃないことはほとんどの人が理解できる。

新型コロナウィルスの脅威の全貌がわからない時に、最大限の防御の為に社会全体に大きな制限をかけること自体は否定できません。(隔離は感染対策の基本ですから。)

しかし、ある程度ウィルスの特性や致死率や重症化率、感染成立の条件がわかってきています。

最大限の防御をやり続けるのではなく、リスクに応じた行動・対応に変えていかないといけないのは、当然の理です。

 

人は皆先が見えないと不安に駆られます。

不安になると自分中心の行動を取るようになります。

そんな時は、出来るだけ公平な情報を得ること。

そして、自分の頭で考えて、公平に冷静に客観的に判断をすること。

状況を把握出来れば、リスクに応じた行動・対応がわかり、不安は減っていきます。

少しずつですが、トンネルの出口が見えてきています。

今週、どんな出口戦略が発表されるのでしょうか?

石神井公園の歯科と矯正歯科